ホントに夢の島。夢人島!!

  奥のピンクと青いのは    →   
  巨大な自由の女神風。
  そこがステージでした。


初めての野外フェス。
最高だった。
始発の電車に乗り、浜松へ。
開園の9時には着くように気合を入れて行ったのにすでにたくさんの人が並んでいて。
だけど浜名湖ガーデンパークはとっても広くて
6万人の人を収容してもゆったりしていた。
フェスを開くにはとてもいい場所だったと思う。


たくさんの屋台。
私達は今話題だという佐世保バーガー(¥1000)を二分の一ずつ食べておなかいっぱい。
メインステージは3時からなので
それまではガーデンステージで明日のスターともいうべき若手の(多分アミューズの)アーティストの歌を聞いて過ごした。
いくつかの無名に近い彼らの中で心に残ったのは「Bahashishi」というバンド。
不思議に雰囲気のある曲とボーカルの女の子。
これから売れるかも。
そんな楽しみ方もあってフェスって楽しい!
それからこのとき司会をしていたサンプラザ中野が歌ってくれた
生の「大きな玉ねぎの下で」と「ランナー」。
それだけで「今日来てよかった」と思うくらい、感動。



なのに、3時からのメインステージはそれが6時間続いた、って感じ。
「アゲハ蝶」とか「虹」とか「勝手にシンドバッド」とかを全部一度に生で聞いちゃうなんて、普通ありえない。



Dragon Ashが始まったとき突如私達の右前に現れた一組のカップルは
彼らの歌ってる間中ずっと跳ねていた。
釣られて周りの私達もちょっと跳ねて、キモチよかった。
D&Aが終わった瞬間、カップルは消えていた。え?もう帰っちゃうの?



ポルノグラフィティが始まると一人で来ていた左斜め前の女の子がすっくと立ち上がり
いきなり曲に合わせて踊りだした。
これはもうコピるしかない!と周りの私達は思い
「ミュージックアワー」では完璧に踊り切り
満足。
何だかものすごい充実感と一体感だ。
言葉もないまま、D−7ブロックの私の周りは結束していく。



加山雄三
桑田さんが熱望して来てもらったらしく
たくさんの時間、たくさんの曲を歌ってくれた。
おばさまファンが総立ちして右に、左に揺れている。
よし。私達も右に。左に。
この時間、一番テンションが高かったのは
加山サンでした。



福山が出てくると
本当にたくさんの場所から聞こえてくる女子の声。
「マサ〜〜〜!!!」   あるいは  「マシャ〜〜〜〜〜!!!!!」
一人で来ている女の子もたくさんいた。
福山はやっぱり王子様っぽい。
ケッコンとかしちゃいけないキャラなんだろうな。
新曲「Milk Tea」あたりはもうすっかり暗くなっていて
しっとりしたイイ雰囲気だった。
福山も含めて
今までだっていいな、とは思っていたそれぞれのアーティストが
よけい好きになった。
みんな輝いていて、カッコいいよ。



いよいよサザン、ってときに時間調整のために再び現れたBeginが
6万人の観客におののきながらも
心を込めて歌ってくれた「涙そうそう」。
本当に夜に溶けて、みんなを一つにしてくれた。
しんみり。しっとり。



そして。
サザン登場。
雰囲気がド〜〜〜っと変わる。テンションが100倍くらい一気に上がって
勝手にシンドバッド」だよぉ!!!


「今何時!」



って繰り返し繰り返し、叫んだ。



サザンの曲は観客参加型の歌が多くて
だからライブがこんなに充実していて、楽しいんだね。
知ってる曲も、知らないのも
とにかく手拍子、リズムとり、できれば合いの手の声!


「Dirty Old Man」ではもちろん私達D−7ブロックの真ん中前方は踊って結束。
初めはぎこちなく。でもどんどん大胆に。
超キモチいい。
ライブって。フェスって。こんなに面白いんだね。

 


   大事なことは 若さじゃなくて
   素顔のままの しなやかな日々
   振り向くほどに 人生は悪くない
   明日を信じるならば


なんてイイ歌詞なの★
サザンってさりげなくこんないいこと言ったりしてるんだよね。



全ての終わりには後方から花火。
今夜が終わらなければいいのに・・・という私達の願いを知ってるように
何発も。何発も。緑・青。黄色。音。光。夜のキャンバスの中。






6万人が無事に帰るにはブロックごとにお行儀良く言われるままに退場。
「家に帰るまでが夢人島!」とマイクを持った人(誰だっけ?アミューズの人。)
に言われ
みんな本当に整然と、ちゃんと言われたことを守ってゆっくりだんだん出て行く。
残された芝生には、何も、まったく何も落ちていない。
すごいと思った。
このフェスのテーマは三つ。
絆。      ・・・同じ日の24時間テレビと思いっきりかぶってたよね。
思い出作り。  ・・・すごい濃密な長い一日の、すばらしい思い出だよ。



そしてエコ。   なんだって。
    一日中、このパークではみんなそろってゴミの分別を真剣にやってたんだよ。



そんな桑田さんの思いが、確かにこんなにたくさんの人には伝わってた。
ココから去った後にも、その思いが残って、他の人にも伝わっていったらいいね。





帰りは東京まで夜行バス。
遠ざかるガーデンパーク。
アトラクションのないディズニーランドみたいだった。
夢がつまった場所。
みんなが心から楽しむための場所。



さすがに帰りのバスはちょっと疲れたけどね。
それでも夜中の車内や、ひっそりしたサービスエリアは
まだ夢の続きのようで
私達はまだ楽しんでいた。
東京に着いて
始発の横須賀線に乗って
駅で降りて
早朝に歩いて家に到着・・・。
ついちゃった。
夢人島から、現実に。



しばらくは思い出しては、懐かしむ日々になりそうだ。





さっき、昨日浜名湖にいたはずの加山サンが
24時間テレビで「サライ」を唄っててびっくり。
日本一若い69歳じゃない?
(ちなみに昨日パーク内を実況してたレッド吉田さんも同じく24時間にいましたね。)
(それから一緒に中継してた女の子の一人は、「五つ子」のノンちゃん?)