私が演劇するわけ

先日お世話になったヒトを囲んでエルブで公演打ち上げパート2をした。
そのときに話題になったのが「ヒトが演劇をするわけ」。
その人が言うには「そりゃ言いたいこと=思想があるからだ」と。
何人かの(私よりちょっと年上の)人たちがうなずいている。
私は、思想かぁ。。。特にないなぁ、と思ったけれど
ずっとそのことについて考えていた。


私が演劇が好きだ、とはっきり思ったのは小五のとき。
それまでも国語の音読が異常に好きだったからホントはもっとずっと前からだと思うけど。
小五のときに小学校の創立100周年の児童劇で主役をやってからだ。


人前で誰かになりきって芝居すること。
その結果、誰かが何かを感じてくれること。
その快感。それが好きだと思う理由の全てだった。


でも私には一つ、いつも祈っていることがある。
自分たちのストーリーが何かのメッセージを含んでいますように。ということ。
考えてみればそれこそが「思想」と言えるのかもしれない。


その人はこうも言った。
「だいたい演劇するヒトなんていうのは、反体制だったりするんだよ」。
私はいつもは通信簿に「協調性がある」に絶対○がつくくらいヒトに合わせてしまう方なんだけど
ときどきびっくりするくらいスイッチが入ってしまうことがある。
それから、ときどきメジャーな方じゃない方を選び取ってしまうことがある。
メジャーなものを心の中で排除してしまったり、まるでわざとのように苦労する方を選ぶこともある。
それがもしかしたらそういう要素なのかもしれない。


酔った頭でイロイロ考えた。
結局やっぱりわからない。
でも私はやっぱり演劇が好き。
で、そんなコトを真剣に話し合ったりできる場所を持っている幸せを本当にラッキーだと思うのだ。