夏の大会終了!

終わった。
5月からずっと創作活動をしてきた
演劇部の夏の大会。
去年、既成の劇で優秀賞をいただいたものの
なんだか消化不良気味で、
多分この地区は創作劇でいかないと
己を納得させられないのだろうと思い
今年は初めから心してかかり
部員のみんなと私たち顧問との間をUSBが何度も飛び交い
印刷台本が5,6回刷り直され
言う度に台詞が変わり
きちんと出来上がったのは本番数日前という
ホヤホヤのホンで勝負した。


初めから決めてたのは、コメディでいくということ。
このところいつも、
人の生死や戦争を考えた芝居が続いてたから。


そして次に決めたのは、劇中劇にすること。
演劇部の話の中に、名作をパロディにして入れる。
それをメロスにした。


そのあとは、
なぜメロスのパロディをしなくちゃいけないのかを
説明するエピソードを加え
なぜか怪しげな英語を混ぜて話す顧問キャラのその訳を考え
タイトルを「ちょっとぉ、メロスぅ」って呼びたいから
『ちょっと、メロス』にして


そしたら物語が動き始めて
メロスってただの友情ものじゃないんじゃない?って話から
みんなちょっとずつメロスみたいに
正義感を振りかざしたり、間違えたりするよね、って話になっていき
「人はみんな、ちょっとずつメロス」という思いを込め、
ラストの台詞を
「ちょっと、メロス!」にした。


それとともに
今回初めて、日本語の歌をオープニングとエンディングに入れた。
水曜日のカンパネラの『メロス』。
この曲が本当に走りやすくて
私たちはオープニングで曲に合わせて走ることにした。


稽古してる間中ずっと楽しくて
コメディを作るのが幸せで仕方なかった。
なのに物語のクォリティもどんどん上がっていき
もう最後は、一回通す度にひたすら幸せだった。



だから11校中の最優秀賞、ってなった時は
逆に信じられなくて。
去年、優秀賞なのに嬉しくなかったこととかを思い出し
あれがあったから今年があるなぁって思い
今までのOB達のおかげで獲れたなぁと思い
でも、冬に県大会に行けることが
今は本当に誇らしい。
もう一回、この幸せなコメディをやらせていただけるなんて
夢みたいだ。
大切にしよう。
大切にあと半年、この芝居を育てようと思う。
関わってくださった全ての方に感謝しながら。
ありがとうございました。