読了したのは同級生の本でした

タンポポの雪が降ってた」香納諒一
タンポポの雪が降ってた (角川文庫)っていうか、この人、小学校の同級生だったの。
こないだのミニクラス会で彼の話になって。それで初めて「ええ、彼が作家?」と知ったのです。

小学校の児童会の会長に私が立候補したとき、彼は隣りのクラスの候補だった。
あのときクラスは4クラス。各クラスから一人ずつ立候補してた。
一人ずつ演説をして、私もさわやかに「こんにちは、まぁちすのうです。・・・・」って感じでかなり感じよく終わったのだが
次の順番だった彼はいきなり言ったのだ。
「おひけぇなさって。・・・・・」あとはあまりの衝撃で覚えてないけど多分、寅さんっぽい口調で喋り続けたんだと思う。
何だよ、奇襲かよ。ずるいよ。
とその他の3人はみんな思ったに違いないが、予想通りその作戦で小学生達をびっくり圧倒させた彼は児童会長に。
そして次点だった私は彼から委嘱されるという形で書記になったのだった。


という接点のある彼が、作家にねぇ。まぁそういう演出力が高じて物語を書くようになったというわけね。


この作品の印象は、自分よりずっと年上の人が書いたみたい、というもの。
もっと年上の人が、ちょっと気取って書いてる感じ。
よくわからないけど、ハードボイルド?
ブックオフでもちゃんとこの人のコーナーがあったので、結構知られている作家なんだな、と思ったし。(名前は何となく前から知ってたけどもちろん本名ではないので気づかなかった。)
いろんなことを知っている感じだし、いろんな経験をしたんだろうな。
何となく、そんなにすごい知り合いってわけでもないんだけど、ちょっとでも知ってるような気がする人が書いたと思うと、わくわくする。
ので、また今度違う本を読んでみようかな、と思う。