観る:演る、の関係を考察。

ずっと前から夢見てた。
好きなお芝居をたくさん観る生活をしたいって。
できれば年に数本、いや、ひと月に一本とか!って。


それとは別に・・・いや根っこは同じだが
演劇をしたいって思ってた。
小さい頃小学校創立百周年でやった体育館での主役の喝采が忘れられずに。


いくつかの市民参加型の経験を経て、劇団まで作ってしまい
週に一度の演劇活動をしている今、
演じることと共に、実に観る機会が増えた。


明日も一本。
できたばかりのKAATへ「黒船がやってきた」を観にいく。
純粋な好奇心もあるけど、
劇団の友が出る、というせっぱ詰まった事情もあったりする。


そうなのだ。
演劇界は、けっこう閉じている部分があると思う。
観に来るヒトが、結局自分も芝居をしていて
次はウチに来てね、っていう感じ。
見せ合ってる感じ?



これはこれでアリ、だとは思う。
現に私は、演劇活動をしてから、観る機会も増えて
それは夢だったわけだしね。


だけど、それでは演劇界は、広がっていかないのだ!


私達エルブは、「草演劇」を目指すのだから
ご同業の方達にももちろん観て、いろいろご意見いただきたいけれど
そこらへんのおじさんおばさん子供達にふらりと寄ってもらったりして
「ああ、おもしろかった!」って言ってもらいたい。


そのためにはやっぱり、筋のわかるホンとか
わかりやすい演技演出とか
情熱とかココロとか
そういうモノが欲しいのだ!


もう一度心に期す。
私達は、草演劇をやりたいのだと。
演劇の裾野を広げたいのだと。