祝・二年連続優勝!!

合唱コンクール当日。
ウチのクラスは午前の部、3年生の3番目。
朝、公会堂に集合してそのまま割り当てられたリハーサル室へ直行。
鳴り物は使用禁止で、絶対音感風?に課題曲と自由曲を一度ずつ歌う。
自由曲の始まりはもともとアカペラなので、
けっこう最初は音が合ってたが、
徐々に下がっていき、最後はよくわからない感じになったけど
とりあえずみんなの気持ちと歌と指揮は一つになったところで着席。



1年生の部が終わり、2年生の部も終わり、休憩。
3年生の部が始まる。
1組。自由曲は「未来」。ウチのクラスも歌いたかったヤツ。うまい。
5組。自由曲は「春に」。前の学校で隣りのクラスがこれで優勝した。これもよくまとまってる。


そしてウチのクラス。
課題曲の大地讃頌は、他のクラスと遜色ないところまでできてたと思う。


そして問題の自由曲「遙かな時の彼方へと」。
繰り返し練習した出だしのアカペラ・・・無事に乗り越えた。
そこからしばらくはけっこう自信のあるところが続き
問題のページが近づいてくる。
何度やっても合わなくて、
各パートが全部違う動きをしてて誰も自信を持って歌えなかった部分。
今日は今までで一番合ってる。っていうかきれいに決まった。
そして少しずつテンポが速まっていくところも
奇跡的に指揮とピアノと歌が合い
高まったところで再び静かな非常に音のとりづらいアカペラ。
ここも何度も何度も練習した成果があり、クリア。
そしてエンディング。
最後の「生きて、生きて、生きる」。
ここに向けて全力で歌う。
そして終わった。


戻ってくる彼らを見ながら我慢できずに泣いてしまった。
優勝とかどうでもよくて、とにかく本番に間に合った安堵感と、
すごく心に迫る歌を歌えたことに感動と感謝の気持ちでいっぱいだった。
自分の席に戻るあの子達は、本当にすがすがしい顔だった。



午前3年の部、最後のクラスは3組。自由曲は「時の旅人」。楽譜通りに丁寧に歌っている。



先週の学年リハでは全く合わなくて、ライバルのクラス達からは
「このクラスは問題外。蚊帳の外」と思われていたウチのクラス。
でも、2日前に険悪になり、1日前に泣いたりして
苦しみながら最後まで努力を続けて少しずつ進歩していった先にあったのは
午前の部第一位、優秀賞だった。



歌いたかった「未来」を歌えないことになって
担任の私がとった作戦は、「じゃあうんと難しい曲に挑む」ということ。
もしそれが荒削りでも成功すれば優勝できると思った。
というか、優勝したがってる生徒達を思えばこの方法しかないと思った。
だけど難しすぎて歌えなくて、生徒を苦しめてばかりいたこの曲の選択を
最後の方では毎日呪ったり、みんなに申し訳ないなって思ってた。
もう少し簡単な曲なら、こんなにもめたりしないのにって。


だから「6組」って発表されたとき、誰よりも大きな声で「うそ?!」って叫んでしまった。



講評で音楽の先生が言ってた。
いつもここで話すのは、ここに来るまでの努力が肝心っていうことだけど
今日はそれに加えて、当日にピークを合わせる力も大切っていうことも言いたい、と。
多分それはウチのクラスに言っている。
今日、この瞬間、上手にピークを持ってきたねって。
つまり、今までの6組なら優勝はなかったということ。
今日うまかった、ということ。


それでもいい。


この苦しさ、この努力のご褒美。


多分優勝できるなんて誰も思ってなくて
だから、歌い終わったときはそれよりも
きちんと歌えたことが嬉しくて
いろいろあったけど心が一つになったことが嬉しくて
明日からまた、みんなであと半年過ごしていくのが楽しみって
心から言える。
そんな状況が嬉しくて
それだけで十分だった。




考えるほど、喜びが増していく。



月曜日に、もう一回ちゃんと言おう。
みんなに。
ありがとうって。
おめでとうって。